初心者が上達するために気をつけたい細字楷書の「色々な始筆」の筆遣いとは？

実用書道初心者で賞状技法士3級の通信講座を受講中のわっしーです。

細字の楷書を上達したくて、基本練習を積み重ねていくために基本から勉強中です。

細字の楷書の練習をしていると、始筆にはいろいろなパターンがあり、それぞれの筆遣いが上手くいかなければ綺麗な字にはなりません。

今回は、始筆に焦点を当てて、「いろいろな始筆の筆遣い」について主なものをまとめてみました。

▼ この記事の内容 ▼

いろいろな横画の始筆の筆遣いのポイント

まずは、いろいろな横画の始筆の筆遣いについて、例を挙げて見ていきます。

１、筆圧を強く、45度くらいの角度で始筆する

「十」を例にします。一画目は、45度くらいの角度で始筆し、筆圧を強くしています。

２、筆圧はやや軽めに、45度くらいの角度で始筆する

「績」を例にします。七画目と九画目は、45度くらいの角度で始筆し、筆圧はやや軽めになっています

３、筆圧はやや軽めに、90度くらいの角度で始筆する

「寄」を例にします。七画目は、90度くらいの角度で始筆し、筆圧は軽めになっています。

４、筆圧は軽く始筆し、スッと入る

「評」を例にします。八画目は、筆圧は軽くスッと始筆しています。

５、逆筆で始筆する

「業」を例にします。五画目、八画目、十画目は、横の逆筆で始筆しています。

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いろいろな縦画の始筆の筆遣いのポイント

続いて、いろいろな縦画の始筆の筆遣いについて、例を挙げて見ていきます。

１、筆圧を強く、45度くらいの角度で始筆する

「中」を例にします。四画目は、45度くらいの角度で始筆し、筆圧を強くしています。

２、筆圧はやや軽めに、45度くらいの角度で始筆する

「動」と「無」を例にします。「動」の七画目は、45度くらいの角度で始筆し、筆圧はやや軽めになっています。

「無」の四、五、六画目は、45度くらいの角度で始筆し、筆圧はやや軽めになっています。

３、筆圧は軽く始筆し、スッと入る

「島」を例にします。二画目は、筆圧は軽くスッと始筆しています。

４、逆筆で始筆する

「田」を例にします。一画目は、縦の逆筆で始筆しています。

▼ 縦画の「逆筆」の書き方について解説している記事はこちら ▼

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その他の始筆の筆遣いのポイント

画には、縦と横以外にも斜め方向に運筆する画がありますが、その始筆についていくつか例をあげてみます。

１、「千」の一画目

「千」の一画目は、筆圧を強く45度くらいの角度で始筆し、筆圧を強くしっかり打ち込み、払う方向に注意します。

２、人偏の一画目

「佐」を例にします。人偏の一画目は、45度くらいの角度で始筆し、筆圧を強くしっかり打ち込み、速度をつけてのびやかに払います。

３、斜めの逆筆で始筆する

「命」と「足」を例にします。「命」の一画目は、90度くらいの角度で始筆し、筆を突くようにして（筆先に圧を加えて）から払います。

「足」の六画目は、90度くらいの角度で始筆し、払う方向とは逆に筆圧を加えてから払います。

まとめ

今回は、始筆に焦点を当てて、「いろいろな始筆の筆遣い」について主なものをまとめてみました。