賞状技法士3級の通信講座を申し込んでから一週間ほどして、協会から教材や道具一式が自宅に届きました。
今回の記事では、
- 賞状の通信講座に興味がある方
- どの講座にしようか決めかねている方
- 日本賞状技法士協会の賞状技法士3級の通信講座について知りたい方
- 教材・道具類
- カリキュラム
- 学習の進め方
- 学習の心得
- 賞状技法士3級に合格するための条件
を分かりやすく紹介したいと思います。
私自身、どの賞状の講座にしようか決める時に教材やカリキュラムの内容を知りたいと思っていたので、この記事を書いてみようと思いました。
【賞状技法士3級の通信講座】カリキュラムと課題提出期限
まずは、賞状技法士3級の通信講座のカリキュラムとどんな添削課題があるのか、課題の提出期限について紹介します。
カリキュラム
カリキュラムについては、下記のようになっています。
- 賞状の書き方について学ぶ【知識の部】は第1課から第3課まで
- 細字の楷書を学ぶ【細字の部】の練習と課題提出は全課
- 実際に賞状を割り付けて書く【賞状の部】の練習と課題提出も全課
下記にそれぞれの課の学習内容と提出物を載せます。
課 | 部門 | 学習内容と提出課題 |
---|---|---|
第1課 | 知識の部 | 賞状の書き方について学習し、ペーパーテストを提出 |
細字の部 | テキスト中の「基本点画の書き方」の「指定の漢字80字」を練習し、提出用紙に清書し提出 | |
賞状の部 | 賞状の手本集中の指定の賞状(主文4行・受者1行・贈者1行)を練習し、賞状本用紙に清書し提出 | |
第2課 | 知識の部 | 賞状の書き方について学習し、ペーパーテストを提出 |
細字の部 | テキスト中の「字形の整え方」の「指定の漢字134字」を練習し、提出用紙に清書し提出 | |
賞状の部 | 賞状の手本集中の指定の賞状(主文4行・受者1行・贈者2行)を練習し、賞状本用紙に清書し提出 | |
第3課 | 知識の部 | 賞状の書き方について学習し、ペーパーテストを提出 |
細字の部 | テキスト中の「ひらがなの書き方」の「ひらがな48字」を練習し、提出用紙に清書し提出 | |
賞状の部 | 賞状の手本集中の指定の賞状(主文5行・受者1行・贈者1行)を練習し、賞状本用紙に清書し提出 | |
第4課 | 細字の部 | テキスト中の「賞状の慣用語句86字」を練習し、提出用紙に清書し提出 |
賞状の部 | 賞状の手本集中の指定の賞状(主文5行・受者2行・贈者2行)を練習し、賞状本用紙に清書し提出 | |
第5課 | 細字の部 | テキスト中の「表彰状の慣用語句82字」を練習し、提出用紙に清書し提出 |
賞状の部 | 賞状の手本集中の指定の賞状(主文6行・受者1行・贈者1行)を練習し、賞状本用紙に清書し提出 | |
第6課 | 細字の部 | テキスト中の「都道府県名」を練習し、提出用紙に清書し提出 |
賞状の部 | 賞状の手本集中の指定の賞状(主文6行・受者2行・贈者2行)を練習し、賞状本用紙に清書し提出 | |
第7課 | 細字の部 | テキスト中の「代表的苗字の82字」を練習し、提出用紙に清書し提出 |
賞状の部 | 賞状の手本集中の指定の賞状(主文7行・受者2行・贈者2行)を練習し、賞状本用紙に清書し提出 | |
第8課
(修了・資格認定) |
細字の部 | 第1課から第3課の「細字の部」の課題を提出用紙に清書し再提出 |
賞状の部 | 「原稿のみの賞状文2つ」を自分で割り付け・練習し、賞状本用紙に清書し提出 |
課題の提出期限
課題提出の期限は、学習のスケジュールによると
- 第1課は2ヶ月
- 第2課以降は1ヶ月
- 修了課題であり資格認定課題である第8課は、受講期間の最終日までの5ヶ月
となっていました。
課題提出の期限が設定されている理由は、
- しっかりした学習スケジュールのもとに学習を進め技術を習得するため
- 「受講生を月別にクラス編成」して学習の進行状況を教会側がわかりやすくするため
だということです。
ただし、第1課から第7課の提出期限はあくまでも目安ということなので、期限を過ぎても1課ずつ提出していけば添削してくれるそうです。
注意点としては、カリキュラムの順にそって1課題ごとに提出することです。2課題以上提出しても原則1課題しか添削されません
受講期間
受講期間は12ヶ月です。
ただし、
- 仕事や学校の都合
- 出産や病気などの諸事情
によりやむを得ず受講期間を延長したい場合は、届出をすると6ヶ月間までは無料で延長できるようです。
宛名書きなどはカリキュラムに入っていない!?
学習の手引きを読んで驚いたことは、宛名書きなどは提出課題となっていないということでした。
下記に紹介する3点の内容は副教材であり、
自習して習得した後も仕事でも重宝するものだということでした。
- 割り付けとその書き方「辞令・掲示文・委嘱状・履歴書・挨拶状」編
- 割り付けとその書き方「はがき・年賀状・洋封筒・和封筒」編
- 割り付けとその書き方「胸章・席礼・胸札・表札・のし・贈呈目録」編
【賞状技法士3級の通信講座】届いた道具や教材の紹介
実際に届いた教材や道具類を紹介します。
届いた教材類
教材類を一つ一つ紹介します。
メインテキストの「賞状技法講座–その書き方」
こちらは下記の内容が含まれています。
- 賞状の書き方
- 用具類の選び方・使い方
- 姿勢・執筆法・腕法
- 書くときの要領
- 割り付けの要領
- 名入れの要領
- 細楷の技法
- 基本点画の書き方
- 字形の整え方
- ひらがなの書き方
- 賞状の作例・文例
- 祝辞の書き方
- 胸章(リボン)の書き方
- 式次第の書き方
賞状の書き方の基本についての学習ができるようになっているだけでなく、祝辞や胸章、式次第などの書き方についても学習できます。
賞状技法士養成講座−「実践編・教材コース」学習の手引き
こちらは下記の内容が含まれています。
- 用具類の選び方・使い方
- 姿勢・執筆法・腕法
- 学習の心得
- 学習の進め方
- 各課題のポイント解説
先ほど紹介した副教材の
- 割り付けとその書き方「辞令・掲示文・委嘱状・履歴書・挨拶状」編
- 割り付けとその書き方「はがき・年賀状・洋封筒・和封筒」編
- 割り付けとその書き方「胸章・席礼・胸札・表札・のし・贈呈目録」編
です。こちらの内容は、主に下記で構成されています。
- それぞれの書き方のポイント
- 練習方法
- なぞれるお手本
- 練習用紙
この副教材の使い方としては、
第3課に入る頃に、指定のカリキュラムと並行して順番に少しずつ練習すると良いそうです。
上述した通り添削の対象ではありませんが、
お手本と自分の字をよく比べて研究することが上達のポイントだそうです。
書写・基本点画合併練習帳
こちらは初めての練習で使用していく練習帳です。
下記の内容が含まれています。
- 漢字のなぞれるお手本
- 縦横の線が入った漢字の練習帳
- ひらがなのなぞれるお手本
- カタカタのなぞれるお手本
賞状技法士養成講座添削課題用手本集(7種)
こちらは、下記の内容が含まれています。
- 割り付けの具体的な方法
- 割り付け用の数値が入っている添削課題用のお手本7種
提出課題の【賞状の部】は第1課から第7課まであり、
課題ごとに指定されているお手本を見て割り付けと練習をしていきます。
賞状技法士養成講座作例集(16種)
こちらは、下記の内容になっています。
- 割り付けの線が入っていない縦書き賞状のお手本12種
- 割り付けの線が入っていない横書き賞状のお手本4種
課題や学習のスケジュールには組み込まれていませんが、
こちらの作例集を利用し自習することによって、
- 割り付けの仕方
- 賞状の原則
のマスターに役立てられます。
賞状本用紙(A3枠有り縦書き用20枚)
こちらは、【賞状の部】の課題を清書する時に使用する賞状用紙です。
ちなみに私は、20枚では足りなくなりそうだと思い、賞状用紙での練習も兼ねて後で追加注文しました。
購入した場所は、後述する協会員限定の日本賞状技法士協会の公式物販サイトです。
賞状技法士養成講座細字技法練習・提出帳
こちらは、【細字の部】を練習・清書する時に使用します。
こちらも私は、1冊では全然足りなかったので、後から追加で何冊も注文しました。
賞状技法士養成講座賞状練習帳(縦書き)
こちらは、【賞状の部】の課題を練習する時に使用します。
こちらも1冊では全然足りないのですが、私はこちらをコピーして練習していました。
筆力アップDVD−細字の特徴と書き方
こちらは、日本賞状技法士協会の祖「前田篤信先生」の書風を映像で学べる技術解説教材です。
通信講座は対面で指導してもらえる通学講座と違い、先生の筆さばきを直に見ることができません。
なので私は、このDVD付きのコースにしました。
ちなみに、DVD付きのコースを申し込まなかった場合も、後から日本賞状技法士協会の公式物販サイトでDVDを購入することができます。
公式物販サイトについては、下記に後述します。
届いた道具類
届いた道具類を紹介します。
書道用具箱(小筆2本・硯・墨・水差し・鉛筆・消しゴム)
教材が届いたその日から練習が始められるようになっています。
レイアウト用方眼スケール30センチ
こちらは、賞状の割り付けで必ず必要なものですが、
賞状の天と地の線を引くときに30センチでは少し長さが足りなかったので、40センチのスケールであればもっと良かったなと思いました。
通信講座にはライトテーブル付きのコースもありますが、私は「教材コース+DVD付き」のコースを申し込みライトテーブルは自分で購入しました
日本賞状技法士協会の公式物販サイトとは
私が練習帳や賞状用紙を追加注文した日本賞状技法士協会の公式物販サイトは、
日本賞状技法士協会の受講生と修了生だけが利用できるそうです。
市販で流通していない、日本賞状技法士協会オリジナルの副教材がたくさんあり、私は見ただけで全部欲しくなりました。笑
- 学習に役立つ教材
- 練習帳
- 賞状レイアウト集
- 賞状本用紙
- 小筆をはじめとする書道用具
- ライトテーブル、DVDなど
他にも在庫処分として古い教材などがセール販売されることもあり、受講生にとっては嬉しい物販サイトになっています。
【賞状技法士3級の通信講座】学習の進め方はどうなっているの?
ここからは、実際の学習の進め方について紹介します。
メインテキストの「賞状技法講座−その書き方」を読んで学習
メインテキストは、上述のように賞状の書き方についての基本が学習できるようになっています。
まずはこちらのテキストを読んで全体像を把握していきます。
「学習の手引き」を指針として利用する
メインテキストは学習の順序と同じように構成されているわけではありません。
この「学習の手引き」を羅針盤として、全8課の学習を進めていくようになっています。
各課には、添削課題の説明やポイントについて解説があります。
添削指導がある
- 全8課のうち、第1課から第7課までは添削指導があります
- 最後の第8課は、修了課題であり資格認定課題のため添削指導はなく作品の返却もありません
- 添削課題を提出する方法は郵送で、封筒への宛名書きも自分で毛筆で書きます
【賞状技法士3級の通信講座】学習の心得
ここからは、賞状技法士3級の通信講座「学習の手引き」から、学習の心得を一部紹介します。
その1:お手本をよく見る
「お手本をよく見る」というと当たり前のように聞こえますが、「どう見るのか」が本当に大事なだと思います。
一つの文字を書くために、
- 始筆、終筆
- 点画の長短、間隔や角度
- へんとつくりの調和
などをよく観察して練習します。
文章を書く場合は、上記だけでなく
- 字配り
- 文字間
- 行間
- 文字の大きさ
などをよく見極めて練習します。
その2:書いたものは必ず見直す
やはり練習して書いただけでは効果が上がりにく、より美しく書くためには
- お手本と自分の字を比較する
- 自分で添削する
ということが大事だということです。
その3:添削された部分の復習をする
一度添削で指導された部分は復習をして習得し、何度も同じ注意を繰り返し受けないことが大事です。
こちらも当たり前のことのようですが、自分の苦手な部分は繰り返し練習して克服するようにすると、上達のペースも上がっていきそうです。
その4:毎日練習する
- 1週間に1回長時間練習するよりも、短時間でも毎日練習すること
- 楽しく生活のリズムの中に取り入れ継続すること
賞状技法士3級に合格するには?
賞状技法士3級を合格するには、どのような条件があるのか紹介します。
条件その1:修了課題を含めた全8課で平均60点以上を取る
第1課から第7課の添削課題の成績と第8課の修了・資格認定課題を総合審査し平均点60点以上の場合、「修了証」が発行されます。
条件その2:修了課題で70点以上を取る
第8課の修了・資格認定課題の点数が70点以上の場合、日本賞状技法士協会の「賞状技法士3級資格認定証明書」が発行されます。
- 審査料として、10,000円+税がかかります
- 審査に通らず再提出となった場合は、再提出2回目以降の再審査料として、3,000円+税がかかります
まとめ
今回は、賞状技法士3級の通信講座の教材や進め方について紹介しました。
実際の添削課題などを見てみないとイメージが湧きにくいところもあるかもしれません。
なので、今後は実際に練習を開始してみてどうだったのか、私の字とともに紹介していきたいと思います。
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「学習の手引き」にこう記載されていました。